2026/03/31 20:08

今年から一部作品については額縁の面材をアクリル板に変更した状態で販売する事に致しましたが、面材の種類についてあまりよく知らないお客様もいらっしゃると思いますので、今回は額縁の面材について書きたいと思います。



【PET板の特徴】

・高透明度(全光線透過率約87%)

・衝撃に強い

・軽量

・紫外線には比較的弱く、経年劣化により黄変、透明度の低下等の可能性有り


【ガラス板の特徴】

・高透明度(全光線透過率約90%)

・表面硬度が高く拭き傷がつきにくい

・静電気が起きにくい

・重い

・反射が強め

・衝撃で割れ易い


【アクリル板の特徴】

・高透明度(全光線透過率約93%)

・衝撃に強い

・軽量

・紫外線カット率約90%

(※UVカットアクリル板の場合は約97%)

室内使用時に経年による変色や劣化が殆ど無い



PET板も中々良い面材だとは思いますが、額に使用されているPET板は1mm以下の厚みの物が多く、大きな画面ではたわみが気になるのと、透明な下敷きのようなペラペラとした見た目なので、アクリル板に比べて高級感は出辛い印象です。

また、紫外線に比較的弱く、板が劣化する恐れが有るので、長期展示にはあまり向いていません。画廊などでの展示ではアクリル板やガラス仕様の額を使うのが一般的で、PET板仕様の額縁はあくまで簡易的な立ち位置です。


**********


ガラス板はPET板よりも高く、アクリル板よりは安い中間価格の面材です。

ガラス特有のツヤが美しく、色味のクセが少なく作品が自然に見える印象ですが、重量が有り、大型の作品にはあまり向きません。

※万が一落としてしまった際や、配送会社の扱いによってはガラスが割れてしまう恐れが有りますので、私はガラス仕様の額縁は基本的に使用しておりません。


**********

今迄安価なPET板仕様の額を使ってきたのは、ネット販売では比較的お求め安い価格で作品を販売したいという思いからなのですが、近年は描写が更に細かくなってきており、より透明度の高い面材で作品を額装し、線や色使いをなるべくクリアな状態でご覧頂きたいと思うようになりました。

アクリル板仕様の額装作品を今後少しずつ増やしていきたいと思っておりますので、ショップにPET板とアクリル板仕様の作品が混在する状態になってしまいますが、何卒ご理解頂けますと幸いです。


額縁の面材の種類については各作品販売ページに記載しております。


**********


↓「La Pensee」はUVカットアクリル板仕様の額装作品です。

こちらは面材有りの状態で撮影した画像ですが、透明度が高く、まるで面材無しのような見た目をしています。

https://akanesworks.theshop.jp/items/138293568